これは林道で見つけたフモトスミレ。
湯河原に自生しているスミレをすべて調べようと意を決し、連日夢中に探索していたのだが、それを知っているはずの野良こねこさんが、いつ調べに行こうかと迷っていた湯河原の山頂白銀山へ私より先に行き、スミレ撮影をしてきたのである。
しかも、箱根だけに多い珍しいシコクスミレやここ数日夢中で探していたエイザンスミレの写真をである。うらやましいし、くやしい。
いきなり頭をはねられた状態になり、これをそのまま放置していてはにわかスミレバカが成り立たない。よって、今日急きょ白銀山山頂までスミレ探索に出かけてきたのである。
そして、必死で見つけたのが次の写真。
まず、ブナの林床に咲くと解説されている
「シコクスミレ」である。これの特徴はなんといっても波打つ葉の表面である。花は小さいが側弁には毛があり、葉の裏は少し紫がかっている。
4株見つけたが、よく観察すると数10株の葉が周囲に並んでいる。花はまだこれからなのだろう。
次は
「フモトスミレ」である。
ツボスミレに似ているが、葉に特徴があり葉脈に白い斑が入ることもある。これはそこまでならないが、前段階ぐらいの変化はある。
これは林道周辺でも発見している。
これは
「ケマルバスミレ」である。
葉が丸いし、触れば毛があるし、花が白いしすぐわかった。
これがスミレ観察を始めてすぐ見られるだろうと思っていたのに見られなかった待望の
「エイザンスミレ」である。
4株しか発見できなかったが、もっと数は多いのかもしれない。
これまで見た花の中で最も大きく美しいものだった。28、29ミリある。
同じものが見つけられ、ともあれよかったよかった。

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