手前に噛み切ったカヤの株が見える/
直径25センチほどの入口/
昨日、久しぶりに森の中へ分け入り、尾根を上ってある小さな山の山頂へ出た。
始め、植林地の中で主にランを探していたのだが、どんどん上っていくと、そのうち自然林となり、そこでなんと初めての松林を発見する。
ここには比較的背の高い、樹齢60、70年ぐらいの松がざっと見渡して40、50本ほどあり、しかも2、3本しか枯れてないすばらしいもの。
当然、根元にはリスの作ったエビフライがあり、巣がないだろうかと探したがこれは見つからなかった。
巣を掛けるにはどの木も高いし、樹間が開けていて空から発見されやすそうだ。
でも、ここはこれからじっくりと観察していこう。
そして、しばらく見回した後、山頂が明るく透けて見え、しかも近そうなのでそのまま上ったら、ほんのわずかだがススキ原となっていた。
数年前にも一度近いコースを登ったはずだが、そのときはもっと開けた原っぱだった記憶がある。
で、近くにそんなところがないか探していたら、写真のイノシシの巣らしきカヤが山積みになったものを発見。
これは直径が150センチほどのほぼ円形で、高さは35〜40センチぐらい。
前と後(?)に穴が開いていて、大きい方の穴の直径が25センチほど。
発見してすぐ、イノシシの子育て用の巣だと思ったが、入口の穴が小さいし、もう一つの穴はもっと小さい。それに全体が直径150センチはイノシシの体をゆったり隠すにはちょっと小さいようにも見えた。
そこで、ひょっとしてハクビシンの巣かも、と考えたり、イノシシの巣をハクビシンが利用した、なんて可能性も探った。
でも、これだけのカヤを切り取って集めるのはやはりイノシシしかないだろうし、頭を突っ込んでしまえば楽に中へ入れるし、まずイノシシで間違いないだろうと結論。
しかし、入口のカヤは人が切り取って置いたようなすばらしい作業だ。しかも、まだ青々して新しい。
ひょっとして中に産まれたばかりの子供がいたかもしれない。
と思ったが、調べたら4、5月頃に出産とある。ということは産まれて1ヶ月以上経っている頃。でも、ひさしのような新しいカヤから、雨を避けたり、寒さから逃げるためウリンボだけでも利用しているということだろう。
でもイノシシの臭いがしなかったな〜。

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