イヌトウバナ/シソ科トウバナ属/分枝した枝の葉は下部の葉より小さい
白から淡紫色の花/
萼は緑で(植物誌には記載されてない)、白長軟毛が多い/
植物誌によると、イヌトウバナの葉裏に腺点が多くあり、同属の他には無いか少なく、同定の重要なポイントらしいが、ルーペを持参せず今回は確認できなかった。
植物観察にはルーペは必需品であるな。
でも、これは外観上の違いでもイヌトウバナを示している。
まず、植物誌に
「茎の下部ははって直立または斜上し、普通高さ20〜60センチ。茎の中部以上でよく分枝し、分枝したところから上の葉は下部の葉より小さくなる」
とある。
笑っちゃうぐらいそのとおりであるね。
話は変わるが、ここのところ自分でも信じられないほど連続して新たな希少種や絶滅危惧種を発見している。
そして、うれしさのあまりすぐさまブログにアップしてきた。
しかし、ここにきて、盗掘が平然と行われていることを知り、諸先輩から「昔ここには○○があったが、いまはまったく見られない、という例がいくらでもある」と恐ろしい話を聞いたりし、このまま調子に乗って紹介しているととんでもない悲劇が起こることが予想されるようになった。
また、このネット時代、山野草愛好家に広く知られ、大挙して押し掛けられるようになっても困る。
そこでとりあえず私がそうなって欲しくない希少種のみの項目を急遽削除することとした(20項目ほど)。
湯河原は狭いし、ポイントが少ないので、植物の名前を出すだけで場所を特定されてしまうのが多いのだ。
だが、見つけるのが困難なものやすでに知られているものなど、少数は残すものも。
この項目にコメントをくださった方に申し訳ないが、そんなことなのでゆるしてくだされ。
今後新しい希少種を発見した場合は、ま、そのとき考える?
ただ、植物誌の改訂のおり、追加を進言しなくていいものだろうか、すれば当然みんなに知られてしまう、って問題があるし、明らかにしたうえで徹底した保護を行政を巻き込んで、って方法も浮かぶが、でもこれはたぶんダメだろう。
こんな問題が出てくるとは夢にも思わなかったな。

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