キシタトゲシリアゲ/
長翅目:シリアゲムシ目シリアゲムシ科/
林道でクルマを止めたら、フロントガラスに虫が一匹止まった。
見たことあるようなないような虫だがとりあえず撮影しておこうと55ミリマクロレンズでパチリ。
家へ帰り、この虫の名を調べようとネット昆虫図鑑を開いたが、そこではたと困った。ハチ目か、それともハエ目なのか、目さえさっぱり分からない。で、一度はあきらめかけたが、またつらつらと絵柄を見ていたら図鑑の最後の方に「シリアゲムシ目」というのがあって、その中の「キシタトゲシリアゲ」がよく似ていた。
シリアゲ目の昆虫♂はお尻の先端にハサミがあり、サソリの尻尾のように尻を持ち上げるからシリアゲの名があるのだろうが、写真はハサミがなくすっきり尖っているから♀である。
シリアゲ目の昆虫は、弱った動物の体液を長い口吻で吸い取るが、花や果実など植物質もあり、キシタトゲシリアゲは特に植物食の性質が強いとある。
またゴキブリほどではないが2億年も前に発生し、変わらず生きてきたようである。なので、ハチやトンボのような飛翔能力はなく、距離も飛べないらしい。
昆虫にはほんと色々あるよな〜。足を踏み入れたくない世界だけど、まあ撮影チャンスのあるものだけでもアップしていこう。

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