コメツブツメクサ/ヨーロッパ原産の帰化植物/
森の中の土木工事あとなど、他所から土を運んでくるせいか帰化植物がよく見られる。
だけどそんな現場も数年経てば樹木が覆い茂り、周囲の森にとけ込んですぐに見分けられなくなる。
このコメツブツメクサもそんな中で見つけ、おっ、初物かと喜んだが、初物は初物でもがっかりの帰化植物だったのだ。
これが広い範囲にびこっていた。
私の場合、植物観察は地元のみだから土木工事された場所はよく分かる。で、たいていは帰化植物が出てきて、いつもいやな気分にさせられる。
こんなふうに帰化植物が増えるのは、世界が一様になるグローバル化と同じだろうか。
グローバル社会の反対は、どこを切っても同じ顔が出てくる金太郎あめではなく、もともとその地方にあった自然、風土を大切にし、味わいながら生きる社会。
これからの社会はグローバル化がますます進む一方で、真逆の地域社会重視の方向が必要だと思う。
エネルギーさえも自分たちの目で管理できるぐらいなのが理想のような気がしている。
昨日、釣ったキンメを飲み屋へ持ち込み、煮付けや刺身にして仲間に食べてもらったら酒も飲まずに食らいついた。こんなのがいい。
ついでに、お客の肉屋にもらった自慢の餃子も焼いてもらったが、これも大好評。
ただ、この餃子で使うニンニクは青森産で、皮は東京から取り寄せたもの。
旨い餃子に目くじら立てることもないのだが、できるならこれも近くで採れたものであってほしい。
北朝鮮の拉致問題も、中国の尖閣諸島の異常さも、元はこのグローバル化、資源の移動の問題から起きているのだ。
中国の一部の人は「日本人だけいい生活しやがって、バカヤロー」と怒っているのだろう。
コメツブツメクサから話が飛躍してしまったが、まあ、現代人の生活は昔の王侯貴族以上。
旨いものや美しいものを身の回りにはべらせるのもほどほどにしないといけないね。

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