ボタンヅル/見える範囲1回3出複葉だ/
深裂しているのもあるが、柄はない/
神奈川県植物誌の湯河原YU-2にはボタンヅルの印がなく、分布していないことになっている。
神奈川県には変種のコボタンヅルの方がはるかに多く、県植物誌の地図にもボタンヅルの印のない空白地帯がかなり見られる。
だけど、同じ湯河原のYU-1と隣りの真鶴MANでは過去に確認されている。なのでYU-2にあってもおかしくないはず。
そう思い、これまで幾度となく確認しいてきたが、違いはボタンヅルの葉が1回3出複葉でコボタンヅルが2回3出複葉というところのみ。
(1回3出と2回3出の写真は下記に)
http://white.ap.teacup.com/takezou/907.html#comment
だが、林道脇に山ほど見るもののほとんどが2回3出複葉のコボタンヅルなのだ。
で、たま〜に葉が一回りも二回りも大きい1回3出の葉を見つけることがある。だけど、よくよく見ていくと、蔓の先に方の小さい葉が2回3出になっていたり、3つの大きな葉でも先端の葉が深裂でなく、短い葉柄が付いていたりする。
この種は、両方の中間的な性質をもつ雑種が多いのじゃないだろうか。
あと、コボタンヅルの葉と絡み合っていて一部しか蔓が見えず、たぶんボタンヅルだろうというのもあって、あまり自信がもてなかったりもする。
それに同じような葉があまりに多いので場所をすぐ忘れる。
ところが、今回見つけたものは蔓がコボタンヅルとからみあわず、かなり奥までたどることができた。そして、見られるかぎりの葉がすべて1回3出複葉だった。
隣りの蔓も1回3出複葉だし、これをボタンヅルとしてもよさそうである。
今回、これがある場所をきっちり覚えたから経過観察してみようと思う。

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