主に平日と土曜日に運行され、長い歴史を持っていた近鉄の鮮魚列車が今日の305レ(松阪行き)をもって定期運行を終了し、3代に渡った鮮魚列車専用車両も2680系をもって終了することになりました。専用車両の初代は600系で1983年から1989年まで活躍していましたが非冷房の吊り掛け駆動車であったため同年に2代目の1481系に置き換えられ、2001年まで活躍しました。私が鮮魚列車に興味を持ち始めたのは1481系がきっかけですが当時は近鉄方面に行く機会が無く、撮影出来無いまま2680系X82に置き換わってしまいました。

(2019.10.19 大阪上本町にて撮影)
3番線に到着した宇治山田からの鮮魚列車(302レ)です。ク2782の方向幕が故障したため大型運行標識板を取り付けての運行でしたが最後まで修理されることは無く、上り大阪上本町行きでは前照灯・種別灯フル点灯+行先板の組み合わせで堂々と阪伊間を走ってくれました。

(2019.10.19 大阪上本町にて撮影)
大型運行標識板のアップです。ク2782の方向幕が故障する前は2610系による代走の時しか見ることが出来ず、貴重なものでしたが故障後は最終日まで日常的に見ることが出来たので貴重さが薄れていました。ただ写真の板のほかに使い込んだ古びた板もあったので古い方が取り付けられた時は貴重さが上がりましたが。

(2019.10.19 大阪上本町にて撮影)
302レで上本町入りした鮮魚列車は折り返し高安車庫へ回送され、夕方まで待機しますが幕が故障しているク2782は「回」の丸板を取り付けて大阪上本町〜高安間を走り、復路(305レ)の送り込み列車では先頭に立つので見所がありました。大阪上本町での板交換時には一時的に2枚看板になることもありましたが「回」と大型行先板の組み合わせだけでなく「貸切」と大型行先板の組み合わせも見たかったです。

(2019.10.19 大阪上本町にて撮影)
回送仕様になったX82です。白幕と「回」の丸板の組み合わせを見ると不定期回送のように見えてしまいますが1481系時代を思い出させる姿は昭和の近鉄電車を強く感じられ、1481系を一度も撮影出来なかった私としては記録出来て嬉しかったです。

(2019.10.19 大阪上本町にて撮影)
最後は高安行きの回送をモ2684側から撮影しました。こちら側は故障していなかったので方向幕に「回送」を表示しており、302レ・305レ同様に前後で表示が異なる列車になっていましたが個人的にはク2782の幕が故障した時点でモ2684の幕も使用停止にして行先板に統一してくれたらより昭和の鮮魚列車らしさが感じられて良かっただけに片側だけで終わってしまったのが残念で、せめて引退が確定した時点で幕を使用停止にしてもらいたかったです。
そして、2680系X82に代わる新しい鮮魚専用車両として伊勢志摩お魚図鑑が導入されますが12日(木)に実車が五位堂検修車庫にいるのを確認しました。当該はデザイン画と同じモ2423で、大阪統括部管内では久し振りに見る古参車の全面ラッピング車ですが所属が高安なのか明星なのかが気になるところであり、運用に入ってから調べていきたいと思います。