高野線の山線区間に直通する列車を中心に活躍していた2000系の一部が南海本線に転用されてから大分経ちましたが、20m級4扉車が基本の南海本線に17m級2扉車の2000系が転用されることになるとは思ってもいなかったため、今でも2000系が南海本線を走っているのを見ると不思議に感じてしまうことがあります。
4両編成で普通運用に充当され、6両編成や8両編成を組むことは無いのですが、難波〜和歌山市間の全線で走っており4連車のほか2連車もあるため2+2による運用も見られ、1000系などと区別するため前面に「2扉車」というステッカーを貼っているのですが、大き過ぎて余り格好のいいものではなくそろそろ剥がしてもいいのではって思ってしまいます。
輸送力が小さいので、さすがに空港線には入らないだろうと思っていたのですが、難波駅で南海線の時刻表を見て2000系充当の普通関西空港行があることを知り驚いてしまいました。
元々高野線の山線区間に直通するために生まれたズームカーがまさか関西空港に入線することになるとは思ってもいなかったのですが、2000系が余剰気味になったのは高野線の橋本〜極楽橋間が2300系2両編成によるワンマン運転を主体とする運用に切り替わったことや列車本数そのものの減少というのも関係しており、前は難波で急行極楽橋行がよく見られたのに最近では極楽橋行はあまり見られなくなり、代わりに「橋本 高野山連絡」と表示した急行が見られるようになってしまいました。
2連車はワンマン対応だったら支線でも使えたのですが、支線には2200系と2230系がいる上に徹底した更新修理を行っているので置き換えはまだまだ先といった感じです。東急1000系のように車齢20年に満たない編成が運用離脱して上田電鉄に譲渡されたという例はありますが、南海が2000系を早々と廃車して他社に譲渡するとは思えず南海線所属となった編成は今後も南海線系統での活躍が続くことになりそうです。