日中の西大阪線の列車が1000系・9000系の6両編成だけになってから1ヵ月近く経っていますが、古い赤胴車や普通用の青胴車が姿を見せなくなったことでまだ新線区間が開業していないのに「阪神なんば線」に変わってしまったような気分です。
長らく4両編成の列車が尼崎と西九条の間を往復しているだけの支線に過ぎなかった西大阪線ですが、片開き扉の7861形が2+2の4連で運用に入ったり、両開き扉なのに屋根の高さが低い7801形2次車が運用に入っていたりしたため結構面白かったのですが、1000系の2連が増えてからは同系の2+2が多くなってしまい撮影しようって思った時は1000系ばかりになっていました。7801形の2次車は昨年廃車されてしまったため今は見ることが出来ず、7801形という形式も消滅してしまいました。
新線区間の試運転を1000系の2+2ではなく6両固定を使っているのは阪神なんば線(新線区間)開業後に実際の営業列車が6両編成以上になるためではないかと思われますが、既存区間(現西大阪線)の各駅では4両用の停止目標がまだ残っている反面、近鉄用の停止目標や乗車位置目標はまだ設置されていませんでした。
阪神なんば線の新線区間は路線の大半が地下である上に地上区間においてもシェルターに覆われているため外から撮影するのは無理であり、列車が撮影出来るのは西九条駅構内しかありません。尼崎方面からやって来た列車は西九条に到着する時に表示が既に「試運転」に変わっていることが多く、乗客を降ろしてから扉を閉めホームの先端まで車両を移動させて一旦停止し、試運転列車として桜川方面に向かって行きます。しばらく待っていると今度は桜川方面から試運転列車が到着し、一旦乗車位置よりもかなり手前に停車し、ゆっくりとホーム先端に移動して尼崎行となります。桜川方面からやって来た試運転列車は到着時に「普通 尼崎」に表示が変わっていることも多いですが、たまに試運転のままで到着することがあり、ホーム先端まで移動して扉を開けてから行先が変わったこともありました。
また、西九条駅では1番線を降車専用ホームとし2番線を尼崎方面のりばとしていますが、千鳥橋寄りにあったポイントが両渡りから片渡りに交換されてしまったため1番線から尼崎方面に出発出来なくなり、試運転を行わない時間帯は全列車が2番線に直接到着して折り返しています。1番線を使用するのは試運転列車がある時間帯だけで、使用しない時間帯はエスカレーターも停めてしまいます。なお1番線は新線区間開業時に大阪難波・近鉄奈良方面のりばとなります。