「伊賀鉄道860系リバイバルカラー(ダークグリーン)を撮る」
近畿日本鉄道(狭軌路線・鋼索線・索道線・子会社)
伊賀鉄道伊賀線で活躍している860系はかつて近鉄京都線系統で活躍していた820系を転用したものですが、京都線系統は標準軌なのに対し伊賀線は狭軌であるため台車を南大阪線の6800系(懐かしのラビットカー)から転用したものに履き替えており、非冷房のまま活躍を始めたものの後に冷房化され、パンタグラフもひし形から下枠交差形になりました。
860系もマルーン&アイボリーのツートンカラーになりましたが、現在もこのカラーを維持しているのはSE67(867F)だけであり、後は忍者電車やリバイバルカラーなどになっているため近鉄一般車のカラーの方が珍しい状態になっています。
リバイバルカラーは820系登場時のマルーン+銀色の細帯と昔の近鉄電車のカラーであったダークグリーン1色の2種類がありますが、ここで取り上げるのはダークグリーン1色の方です。伊賀神戸で待っていてやって来たのがダークグリーンだけだったので・・・
私は近鉄電車というとマルーンというイメージが強いのですが、ずっと昔はダークグリーンだったのを近鉄の本で知り、「こんな色もあったんだ!」って驚いてしまいました。「南海電車みたいだなぁ〜」とも思ってしまいましたが、南海はツートンカラーに変更された後、平成に入っても緑を守り続けており、「今のカラーも帯が緑だったらなぁ〜」って思ってしまうこともあります。
南海の話になってしまったので860系に戻しますが、ダークグリーンも似合っているなぁ〜って思ってしまいました。もし近鉄がマルーンを採用せずにダークグリーンを通していたら2410系や8000系もダークグリーンになっていたわけで、今だったら緑+アイボリーのツートンカラーになっていたかも知れません。
昭和レトロカラーという形で復活したダークグリーンですが、昔の行先板を使うと尚良く見えると思っており、是非定期列車で採用してほしいって思っています。他に養老鉄道養老線においても近鉄直営時代に車両のカラーを近鉄現行カラーからマルーン1色の旧カラーに変更しており、路線全体がリバイバルカラーのような状態になっていますが、更に6800系(モ6850形)の生き残りである600系のモ606(元モ6857)−ク506(元モ6858)を6800系登場時のカラーであるラビットカーカラーに変更しており、レトロカラーという面では伊賀・養老とも目が離せません。
860系ダークグリーン編成の連結部分です。さすがに幌まではダークグリーンになっておらずマルーンのままであり、目立たない場所ですが1つのポイントです。