神戸電鉄というと、急勾配区間が連続しているというイメージがあり、「神戸登山電鉄」という名称でもおかしくないって思ってしまうのですが、車両はロングシートの通勤電車です。2扉車と3扉車があるのが面白いですが、昭和50年代以降に新造された車両は3扉車だけです。
新型車両である6000系が登場してから「これに乗ってみよう」って思い5月に神戸電鉄に行ってきたのですが、運が良かったのか新開地でいきなり6000系を見てしまいました。神鉄は阪急の系列なので車内は阪急9000系に準じており、ドア横の筒状の握りやドア上のLCD式車内案内表示器など同系で採用されたものがこの形式でも見られます。ただ建造メーカーは阪急が日立製作所であるのに対し神鉄は川崎重工業という違いはありますが・・・
新開地で停まっていた6000系は普通三田行ですが、乗った日は時間の関係で三田まで行ってしまうと新開地まで戻るのに時間がかかってしまうので鈴蘭台までの乗車にしました。この区間だけでも急勾配やトンネルを楽しめるので・・・
神鉄最新の6000系は同社初のステンレス車体が採用され、更にフルカラーLEDが採用されたことで雰囲気が大きく変わりましたが、フルカラーLEDの文字体が阪急の車両のように幕を思わせる仕様になっているのが面白いです。ただ阪急の場合は前面の表示が種別は右、行先は左で他社と反対なのに対して神鉄は種別は左、行先は右で他社と同様になっています。
神鉄の種別は特快速・快速・急行・準急・普通の5種類がありますが、日中は普通のみの運転で優等列車が走るのは朝と夕方以降に限られます。以前は日中にも準急が運転されていたのですが、通過駅が鵯越(ひよどりごえ)と丸山の2駅だけで普通と大して変わらなかったためか中止になってしまいました。
6000系で普通以外の種別表示を見るなら朝や夕方以降を狙うしかありませんが、現在のところ2編成しか無いため本数の少ない特快速や快速は期待出来ず、準急がいいとこかも知れません。余談ですが、神鉄では急行よりも快速の方が上位種別であり、ローマ字表記も快速急行を表す「RAPID EXP」になっていますが、種別そのものを快速急行にしてもいいのではって思ってしまいます。(そうなると特快速も特急に改称して何年か前まで存在していた特急の名称を復活させてほしいとも思いますが・・・)
6000系の車内も撮影しているので合わせて取り上げたいと思います。
車内全景です。阪急9000系に準じた仕上がりになっていますが、乗務員室仕切り部分などに違いが見られます。
ドア上に設置されたLCD式車内案内表示器です。左側は広告等、右側は次駅停車案内等を表示しています。
車内案内表示器は千鳥配置であるため表示器の無い部分には紙の停車駅案内が設置されています。