近鉄奈良線を走る阪神1000系・9000系もすっかり見慣れてしまいましたが、私は近鉄線内で阪神の車両にはあまり乗ることはなく、多くは近鉄の車両です。別に阪神車を避けているわけではないのですが、駅の案内表示を見ると大抵は「〇1〜6」とか「〇2〜7」なので・・・
阪神の車両はドア開閉時にチャイムではなくブザーが鳴るのが特徴ですが、近鉄線内でもブザーのままなので何だか近鉄線に乗っている感じがせず、近鉄運賃で阪神線に乗っているような感じです。先頭か最後部の車両なら近鉄仕様の電鈴(チンチンと鳴る単打ベル)が聞こえるので多少は違いますが。
電鈴は桜川での乗務員交替時に乗務員室にある相直切替スイッチを扱うことで変化しますが、わざわざ単打ベルと連打ベルの両方を搭載する必要があるのかなぁ〜って思ってしまうことがあり、阪神車は連打ベルのみ、近鉄車は単打ベルのみでも良いような感じがするのですが、色々と事情があるのかも知れません。
首都圏の民鉄だと乗務員間の連絡は電鈴ではなくブザーなのですが、音は各会社によってまちまちで、例えば小田急だと低い音のブザーが使われ、相鉄だと高い音のブザーが使われています。ただ相鉄でもJR東日本の車両をベースにしている10000系(E231系ベース)や11000系(E233系ベース)はJRタイプの低音ブザーが使われていますが・・・
電鈴とブザーの話になってしまいましたが、写真は近鉄奈良線の河内小阪で撮影した阪神1000系の普通電車です。赤胴車としての位置付けではありますが、近鉄線〜阪神なんば線に限り普通運用にも入り、近鉄線内の折り返し運用もあるため「大阪難波」の表示を見ることも出来ます。19m級の3扉車であるため近鉄車に比べ輸送力は落ちますが、6両編成の快速急行にも充当され近鉄車に負けない活躍をしているのは立派なことです。
1000系は2010(平成22)年9月現在6両固定×11編成と2両固定×9編成の84両が在籍していますが、まだ2編成が残っている2000系を完全に置き換えるために今後も新造が続くと見られます。また1000系とは別に普通用の新形式車両として5500系をベースとした5550系が姿を現しており、こちらの営業運転開始も非常に楽しみです。