難波駅などで南海高野線の時刻表を見ると、準急を除いて時刻の部分に四角い囲み(快速急行は橙色の囲みで黒文字)が見られる列車があり、2扉車という注意書きが入っていますが、一昔前なら2扉車と言ったら21000系ズームカーが「急」の円板を付けていたり、22000系ズームカーが「急 高野山」(または「急 なんば」)を表示して走っているのが当たり前で、区間急行や難波発着の各停に使われることなど考えられませんでした。
ズームカーは20m級車両が入線出来ない山岳区間に入るために17m級の短い車体が採用されていますが、2扉というのが何だか特別な車両に感じてしまうことがあり、「高野線の急行って特別だよなぁ〜転クロ車もあるし」って21000系がいた頃は思っていました。これが3扉車だったら特別な車両とは思わなかったかも知れず、平成になってから生まれた2000系と2300系も2扉を受け継いだのは有難いことです。14人掛けの超ロングシートもあることですし・・・(2300系は除いて)
日中に難波にやって来るズームカーは6両編成ですが、22000系がいた頃から度々見られた2両固定×3のブツ6は魅力の1つであり、区間急行や各停といった山岳区間に入らない運用でも来たら嬉しいって思ってしまいます。2両固定は難波方の先頭車にパンタグラフを2基搭載しており、ブツ6だと6パンになりますが、かつてズームカーの10両運転が行われていた頃は10パンというのもありました。
写真は新今宮で撮影した2000系ブツ6の区間急行河内長野行ですが、この列車は極楽橋からの快速急行の折り返し列車で、大運転の間合いです。現在のダイヤでは区急での活躍も珍しくありませんが、平日ダイヤの午前中に1本だけある各停林間田園都市行は激レアであり、私が一番狙いたい2000系の列車の1つです。
林間田園都市行の各停は平日ダイヤに数本しか存在せず、その中の1本ということもあって注目しているのですが、ブツ6が充当されたらそれこそ奇跡ではないかって思っています。1日に1回しか撮影や乗車のチャンスが無い列車なだけに奇跡に賭けるのは「う〜ん」って考えてしまいますが、難波方から2+4の組み合わせでも撮れれば記録になるのと、午前中とは言っても早朝ではないので近鉄の名張発名古屋行急行よりは狙いやすいのではないかって思っています。