近鉄大阪線を走る2410系・2430系を見ると2両固定、4両固定のほかに3両固定があり、3+3の6両編成で使われていることがほとんどですが、鮮魚列車や回送・試運転を除いて3両編成の列車が存在しない大阪線に3両固定がいるのが面白く、他の丸屋根車よりも注目してしまいます。ただ、かつては3両編成の列車が存在していましたが・・・
大阪線所属の2430系3両固定はG35(2435F)・G36(2436F)・G39(2439F)・G40(2440F)の4編成ですが、最近は大阪方からG39+G35、G40+G36で固定化されており、常に先頭に立つ先頭車(モ2435・モ2436・ク2539・ク2540)と中間に入りっぱなしの先頭車(モ2439・モ2440・ク2535・ク2536)の差が大きいように感じます。中間に入りっぱなしの先頭車も乗務員室機器はちゃんと整備されているので先頭には立てるのですが・・・
写真は恩智〜高安間を走るG39+G35の大阪上本町行急行と高安〜河内山本間を走るG40+G36の大阪上本町行普通電車ですが、G40+G36は一時期中間に入っているモ2440とク2536の前面行先表示器が取り外されていたことがあり、台座だけが残る異様な姿で運用に入っていました。この姿で先頭に立ったら尚面白かったのですが、これは実現しませんでした。
表示器が取り外されたモ2440とク2536は撮影に行く度に何度か見掛けたのですが、その後G40のみ検査のため五位堂検修車庫に入り、G36は高安検車区に留置されていました。高安留置中はク2536だけでなくモ2436も表示器が取り外され、一時休車状態になっていましたが、G40の検査出場後再びモ2436のみ表示器が取り付けられ、暫く経ってからク2536の表示器も復活しました。なおG40は検査時にモ2440の表示器が復活したため一時的に中間で向かい合っている先頭車の片方は表示器付き、もう片方は表示器無しという異様な光景が見られました。
ク2536とモ2440の連結部です。左がク2536、右がモ2440ですが、一見普通の丸屋根車同士の連結部に見えます。しかしよく見るとオデコの行先表示器がありません。
オデコの部分のアップです。行先表示器こそ取り外されているものの台座や前照灯はそのままであり、一時的に外しているだけなのがわかります。
モ2440のオデコ部分です。台座だけの姿は異様な光景です。