近鉄大阪線を走るVVVFインバータ制御の2両固定車を見ると日立の制御装置を搭載する1200番台車より三菱の制御装置を搭載する1400番台車の方が多いですが、1400番台車は鋼製車体の1420系から始まって1422系・1430系・1435系と続き最後はボルスタレス台車を履く1437系(VW36のみ1436系)になります。私は最終形の1437系が一番好きですが、最近車内表示器やドアチャイムの設置といった工事が進められているのでより気に入っています。
1437系はVW39(1439F)とVW41(1441F)以降の全編成が高安検車区に配置されていますが、1437系なのに1437Fが無いのはワンマン対応に改造されて1440系になったためで、他にVW38(1438F)とVW40(1440F)も同じ改造が施されて1440系化されています。1440系化された編成はVW37とVW38が明星検車区、VW40が富吉検車区にそれぞれ配置されていますが、大阪上本町にやって来ることはありません。
写真は高安〜河内山本間を走るVW43ほか6両編成の大阪上本町行準急と恩智〜高安間を走るVW44ほか6両編成の大阪上本町行区間準急ですが、先頭が同じ形式でしかも標識灯の点灯のし方まで同じ(左側のみ点灯)なのに準急と区間準急では格が違い過ぎるって感じてしまうことがあり、これまで普通電車しか停車しなかった恩智や法善寺に停車するようになったことが大きな原因かも知れません。
大阪線の区間準急は朝から日中にかけて設定されていますが、ほとんどの列車が上本町〜榛原間での運転となっているためイレギュラーな列車を探すのは大変で、確実に撮影するために下りの榛原行と上りの上本町行(榛原始発)だけを狙ってイレギュラー列車は当面避けるようにしています。イレギュラーな区間準急は平日に1本だけある名張行(上本町16:06発の6641レ)や土休日に1本だけある五位堂始発(10:16発の6040レ)などがありますが、名張行はともかく上本町行は撮影場所を誤ると榛原始発と何ら変わらなくなってしまうので場所選びは慎重に行う必要があります。