「東武8000系6両編成(ブツ6)の浅草〜北千住間ローカルを撮る」
東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道
東武伊勢崎線の浅草口から8000系を使う定期旅客列車が姿を消して大分経ちますが、7年前のダイヤ大変更の時点ではまだある程度は残っており、この時から準急に代わって日中に走り始めた浅草〜久喜間の区間準急と浅草〜北千住間の短距離ローカルにも充当されていました。8000系の「普通 北千住」表示は1997(平成9)年3月25日のダイヤ変更で該当列車が設定されてから何度か見ていましたが、上り列車ならともかく浅草発の下り列車でこれを見ると「東上線の池袋発成増行より短い列車が伊勢崎線に設定されるなんて・・・」って思ってしまいます。しかも先月のダイヤ大変更で日中の区間準急が竹ノ塚ローカルに変わったので浅草に発着する通勤車使用の一般列車は短距離ローカルばかりになってしまい、準急全盛期の時からは大きく変わってしまいました。
8000系がいた頃の短距離ローカルは4+2のほかにブツ6が入ることも度々あり、組み合わせによっては3タイプ混在なんてこともあったので見ていて面白く、地上の北千住付近や鐘ヶ淵の踏切などで眺めるのが好きでした。短距離ローカルなら行っても直ぐ戻って来るので見たり撮影したりし易かったですし。
写真は北千住発浅草行の短距離ローカルに充当される8000系8580Fほか6両編成(ブツ6)ですが、この時は浅草方が8580Fで北千住方が8509Fであったため両端が原形顔という8000系らしい編成で、更に間に挟まっていたのが前面デザインが変更された幕修繕車(但し通風用の小さいベンチレーターは撤去済み)であったため見事に3タイプが混在した組み合わせになりました。このような組み合わせは準急全盛期の頃にも見たことがありましたが、両端が原形顔の編成で真ん中が新前面の編成というのは珍しいって思いました。
8580Fは2両固定車のラストナンバーで、最後まで未修繕で残った編成の一つでしたが、側面のサボ受けが無い東上線タイプであったため同じく未修繕で残っていた8571F・8578Fよりスッキリして見えました。末期は列車無線更新の影響で種別・行先表示がLED化されていたので雰囲気が変わっていましたが、前面貫通扉のサボ受けは残っていたのでまだ良く、「これが無くなったら間抜けに見えてしまう」って思ってしまいました。これ等3編成は修繕工事を受けることなく廃車され、最後は野田線で使用不能になった8134Fと8523Fを七光台から北館林まで牽引して役目を終えました。
(※8134Fは8578F+8571F、8523Fは8580Fがそれぞれ牽引しました)