「近鉄21000系アーバンライナーplus、8両編成での姿」
近畿日本鉄道(特急・団体用車両)
先月21日より観光特急「しまかぜ」の運行が始まり、近鉄特急に新しい顔が加わって楽しくなったって感じている私ですが、初めから6両編成を基本とした固定編成タイプの特急車と2両〜4両の短い編成を基本とし短編成から長編成まで幅広く組める汎用タイプの特急車の両方がいることが楽しませてくれる要因なのかも知れません。21000系アーバンライナーplusは増結ユニットを組み込んで8両編成になることもありますが、組み込む位置はモ21404形とモ21500形の間に決まっているので必ず3号車と4号車になります。
21000系の8両編成は一見固定編成に見える綺麗な編成で、「綺麗な長編成だなぁ〜」って思ってしまいますが、増結ユニットのモ21700形とモ21800形は切妻の貫通形先頭車なので一応編成中間にも先頭車が入っていることになり、よく見ないと見落としてしまいがちです。乗務員室扉やスカートはあるのでそこさえ見れば先頭車であることがわかりますが、前面に中間車用の転落防止幌が取り付けられているため独特の顔を見るのは難しく、「あの簡易運転台みたいな顔が面白いのになぁ〜」って思ってしまいます。アーバンライナーらしくありませんが・・・
写真はその増結ユニットを組み込んで8両編成で走る21000系を撮影したものですが、1枚目は名阪甲特急で大阪難波へ向かう姿を高安〜河内山本間で、2枚目は名阪甲特急への充当を前に東花園から難波へ回送される姿を鶴橋でそれぞれ撮影しました。21000系はMMユニットによるオールM編成で、8両編成では8Mになりますが、大阪方先頭のモ21100形と中間車のモ21304形はパンタグラフが1基のみで「何か寂しいなぁ〜」って思ってしまうことがあります。リニューアル前は2基だったのですが、モ21100形は喫煙ルーム設置の際にパンタの場所に空調装置を取り付ける必要があったので撤去され、前パンのまま1基化されたので独特のスタイルになっています。
21000系の先頭車は貫通タイプも含め全車がATS更新を終えており、音声で「ATS 30」などと知らせるようになりましたが、営業運転は勿論それ以外でも滅多に先頭に立つことが無い増結ユニットの貫通形先頭車が既にATS更新を終えたことに私は「最後の最後までやらないだろうって思っていたのに予想外だったなぁ〜」って思ってしまいました。また増結ユニットは営業線走行の際22000系を控車として連結しますが、21000系が他の特急車と連結するのはこの時だけなので貴重です。