「阪神1000系・9000系10両編成の三宮行き快速急行を撮影する」
阪神電気鉄道(近鉄直通関係)
阪神と近鉄の相互直通運転が始まってから既に4年が経過し、来年の3月20日には5周年を迎えることになりますが、近鉄線内を走る阪神車も日常的な姿になってしまい、いつ相直が始まったのか忘れてしまう程でした。この相直開始は快速急行の10両編成列車にも大きな影響を与え、なんば線内だけながら阪神線内にも10両編成が走るようになったほか日曜日や祝日にも見られるようになったので趣味的に楽しくなりましたが、1両あたりの長さが短い阪神車の6両編成もあるのでそれに当たってしまうと「あ〜あ」って思ってしまうことがあります。
10両編成は阪神車・近鉄車共三宮方から6+2+2の編成で統一されていますが、近鉄車は三宮方先頭車にも幌があるのでどちらでも増結可能なのに対し阪神車は1000系・9000系の6両固定車が奈良方しか増結対応になっておらず、自由自在に組むことが出来ないのが残念です。阪神車で三宮方先頭車に幌を備えているのは1000系の2両固定車だけですが、パンタグラフを2基備えたMc車(1500形)であるため迫力があり、10両編成の先頭に立ってくれないのが勿体無い程です。
写真は近鉄線内を走る阪神車10両編成の三宮行き快速急行ですが、1枚目は石切で撮影した1254ほか6+2+2のオール1000系による編成、2枚目は鶴橋で撮影した9206ほか6+2+2の9000系・1000系混在による編成です。9000系は元々梅田発着の優等列車で主に活躍していた車両で、1000系が登場するまでは唯一のオールステンレス車でしたが、近鉄乗り入れ対応になる前は帯の色が赤で種別・行先表示も幕であったため今とは雰囲気が異なっていました。
1000系と9000系を見比べてみると角張った感じの1000系の方が私は気に入っていますが、近畿車輌の一社製造であることと近鉄車のイメージを取り入れていると感じられることがお気に入りの原因かも知れません。両形式共急勾配区間を通過するので抑速制動を備えており、やろうと思えば青山越えや名古屋・伊勢志摩方面に向かうことも可能ですが、走行区間が大阪難波〜布施〜生駒〜大和西大寺〜近鉄奈良間と決まっている上に京都や橿原神宮前方面ですら入線したことが無いので夢のまた夢です。最も阪神車にはトイレが無いので長距離列車に充てること自体有り得ないですが・・・(梅田〜姫路間の直通特急は別として)