「近鉄5820系KIPS編成の阪伊間急行、宇治山田での撮影」
近畿日本鉄道(大阪・名古屋線系統)
近鉄の阪伊間急行は全列車がトイレ付き車両を含む急行編成で運行され、ロングシートの2610系から転換クロスシートの5200系まで様々な車両が充当されるので見ていて面白いですが、土休日ダイヤだと朝の大阪上本町発宇治山田行きが3本続けてクロスシート車になるので乗り得って思ってしまうことがあります。1本目の621レ(上本町6:12発)と2本目の721レ(上本町7:15発)は5200系、3本目の821レ(上本町8:15発)はL/C車ですが、L/C車は編成内にトイレが2箇所ある5820系と1箇所しかない5800系が区別無く使われるので5800系が来るとハズレだなぁ〜って思ってしまうことがあります。しかもDF11(5811F、ノーマル編成)は車内表示器とドアチャイムが未だにありませんし・・・
821レは2011(平成23)年ダイヤの時までは2610系が充当され、「朝8時台でロングシート車なんて勿体無い、せめてL/C車にならないかなぁ〜」って思っていたこともありましたが、L/C車になってからは「やはりこの時間の急行はクロスシート車だよなぁ〜」って思うようになりました。土休日ダイヤで朝8時台の下りならロングシートになることはまずありませんし・・・
大阪線所属のL/C車は5800系と5820系が各2編成ずつで、どちらもノーマル編成と部分ラッピング編成が各1編成ずついますが、ラッピングが施されているのはDF13(5813F)とDF52(5852F)で、DF13には中間車のモ5413とサ5713にYUFURAと新歌舞伎座の部分ラッピングが、DF52には編成全体にKIPSカードの部分ラッピングが施されています。DF52は大阪線では数少ないシリーズ21の中の1編成で、下枠交差形パンタと起動音が静かな日立VVVFの組み合わせが特徴ですが、シングルアームパンタと起動音が甲高い三菱VVVFの組み合わせが特徴のDF51(5851F)に比べると物足りないって感じることがあり、特にノーマル編成だった頃は「DF51が来れば良かったのに・・・」って思うことも度々ありました。
写真は宇治山田で撮影したDF52の阪伊間急行ですが、1枚目は回送で五十鈴川へ向かう821レ、2枚目はその折り返しの1020レ(宇治山田10:55発)です。撮影当時は大阪方先頭のク5352の幌が凄いことになっており、ちゃんと折り畳まれてはいるものの上の部分がぐしゃぐしゃで、行先表示のローマ字部分が見えない程でした。同車の幌は暫くこの状態が続いていましたが、後に畳み直されてローマ字部分が見えるようになった後、綺麗な幌に取り替えられたようで今は見た目も良くなっています。ネタ的にはぐしゃぐしゃの方が面白いですが、折角のラッピング編成なので綺麗な姿を維持していってほしいものです。
ク5352の幌上部です。見事にローマ字部分が隠れてしまっています。
あまりに酷い状態になってしまったためか、遂に検車係が呼ばれ幌を直すことに!応急処置によりとりあえずローマ字部分は見えるようになりましたが、その後別の幌に取り替えられ綺麗な姿を取り戻しています。
※追加の2枚はいずれも大阪上本町にて撮影、列車は平日ダイヤの1767レ(上本町17:56発河内国分行き)です。