「近鉄16600系2両編成の吉野特急、橿原神宮前での撮影」
近畿日本鉄道(特急・団体用車両)
近鉄南大阪線の特急は2両編成で大阪阿部野橋〜吉野間を通し運転する列車が多く、あべのハルカスが完成してより立派なターミナルになった大阪阿部野橋をたった2両で発車していく姿や矢田付近の高架線を2両で快走していく姿は営業列車とは思えず増結車の回送って思ってしまうこともあった程ですが、16400系や16600系だと平成生まれってこともあるのか2両でも立派に見えてしまいます。16000系だとつい最近まで網棚・デッキ無し編成が残っていたためかローカル線の特急って感じがしてしまいますが・・・
阿部野橋〜吉野間の特急は土休日ダイヤだと日中も30分間隔で走り、急行と共に吉野への輸送を支えていますが、見ていると2両編成でも満席にならないことが多く「これじゃ60分間隔でも過剰輸送になりそうだな」って思ってしまうこともあります。ここの特急は2両編成でも完全禁煙になっておらず1号車喫煙、2号車禁煙と分けられていますが、16600系は喫煙ルームを設置しているので客室内は完全禁煙であり、仮に2号車が満席で1号車しか空いていない時でも安心して乗ることが出来るので有り難いです。ただ他の特急車と共通運用なので特急券を取っても確実に乗れるわけではないのですが・・・
写真は橿原神宮前で撮影した16600系の吉野発阿部野橋行き特急ですが、ここで京都行き特急に連絡するので行先表示は「大阪阿部野橋 京都連絡」になっており「行先がLEDになってもこれはちゃんと受け継がれているんだな」って思ってしまいました。昔だったら「あべの 京都連絡」になりますが、今は16000系も行先板を新しくしてしまったので見ることが出来ず、青地の板に「大阪阿部野橋 京都連絡」と表記されているだけです。
16600系は言うまでもなく22600系2両固定車の狭軌バージョンですが、22600系と違うのは2両単独での使用を前提として設計されていることで阿部野橋方のク16700形は車椅子対応設備を備えたバリアフリー仕様になっています。2編成あるので16600系同士で2+2を組んだり16400系など在来車と組んだりすることもありますが、16600系登場から16000系網棚・デッキ無し編成(Y05・Y06)が引退するまで結構な期間があったためか「新旧の混結」が見られたこともあり趣味的には面白かったものの同じ特急料金(当時は500円)で格差が大き過ぎることもあって実際に乗るのは勇気が要るなって思いました。何せ天と地程の差があったので・・・