「近鉄大阪難波駅で大和西大寺行き普通電車を撮影する」
近畿日本鉄道(奈良・京都・橿原線系統)
大阪難波駅に発着する近鉄の普通電車を見ると下りは大和西大寺行き(当駅始発)と東花園行き(尼崎始発)が各3本ずつやって来ますが、列車によって1番のりばだったり2番のりばだったりまちまちなので乗る時は発車案内をよく見ないと痛い目に合います。当駅始発も引上線から入線する時と隣の桜川から回送で入線する時があるのでのりばが一定しないのは仕方がないのですが・・・
難波始発の大和西大寺行きは阪神非乗り入れ車も充てられるので古参の8000番台車も見られ、今や界磁位相制御に改造された編成だけしか残っていない8000系も1233系等のVVVF車と組んで活躍しますが、非乗り入れ車の面白いところは未だに旧国名に対応していない幕を使っている車両があることで、堂々と「普通 西大寺」を表示して走る姿は阪神直通前を思い出します。また幕は編成単位で取り替えていないので2両固定の車両でも「西大寺」と「大和西大寺」が混在しており、趣味的には面白いって思えるものの利用客に対する案内としては不親切で、「大和西大寺に統一すればいいのに・・・」って思うこともあります。
難波〜大和西大寺間の普通電車には本来京都市交烏丸線乗り入れ列車に使用する3200系や3220系が使われることもあり、前面に幌や幌枠を備えた貫通タイプが当たり前の近鉄一般車ではイレギュラーなスタイルで異彩を放っていますが、3200系は前面だけでなく塗り分けも他の一般車と異なり、マルーンの部分が広いので横から見ても簡単に区別出来ます。更に3200系は奈良・京都・橿原線系統では数少ない三菱VVVF車であるため起動時の音が特徴的で、制御装置を更新する前の小田急1000形みたいだなぁって思ってしまいますが、同じ三菱でも5800系はまた音が異なるので聴き比べてみると面白いです。
写真は難波の2番のりばで発車を待つ大和西大寺行き普通電車ですが、1枚目は1233系VE46ほか6両編成(奈良方4両は8600系)、2枚目は3200系KL06です。こうして見ると同じ大和西大寺行き普通電車でも何か違う感じがしますが、そういう所が近鉄の面白い所で趣味的な楽しみも増やしてくれます。あとKL06は側面のVVVFマークがまだ残っていますが、これが残る編成も残り少なくなっているので見掛けたら出来るだけ撮影したいって思っており、完全に見られなくなる前に記録しておきたいです。