現在では大阪に残る唯一の路面電車になってしまった阪堺電車ですが、元が南海電鉄で今も同社の子会社であるためか帝國車輛製と東急車輛製が多く特に南海時代に造られたモ351形とモ501形は側窓等に南海らしさがよく出ています。阪堺になってから造られたモ701形とモ601形は初めから冷房車になり、現在はモ161形を除く全形式が冷房車になっていますが、モ351形は吊り掛け駆動車なので路面電車らしさが感じられて良いです。私は路面電車というと吊り掛け駆動ってイメージが強いので・・・
写真は南霞町で発車を待つモ601形605号車の恵美須町行きですが、この形式とモ701形は広告ラッピングが施された車両ばかりであるため標準色が何色だったのかわからない程で、「こんなことあっていいのかなぁ」って思ってしまうこともあります。モ605は岡崎屋質店のラッピングが施されていますが、ここのラッピングは複数の車両に施されているので見る機会は結構多く、「これの方が601形らしさがよく出ている」って思ってしまうこともある程です。またモ601形はモ701形よりも後に登場しましたが、モ701形と違って旧形車の機器を一部流用して造られたので運転台周り等に一部違いが見られ、これ等を見比べてみるのも面白いです。