都営新宿線で活躍している10-300形は編成内の全ての車両が新造車で統一されたタイプと両先頭車のみ新造車で中間車は10-000形からの編入車で組まれたタイプの2種類があり、後者はVVVF車ではなく性能も10-000形のままなので10-300R形とされていますが経年の若い中間車を活用して編成を組むというのは20年以上前に東武野田線で走っていた2080系に似ており、短期間での使用なら別にこういうのもいいのではって思っています。ただ10-300Rは先頭車のみ新しく造っているので中間車と先頭車で車齢に差が出ていますが・・・
10-300R形は初めから現在のような編成を組んでいたわけではなく登場間もない頃は10-000形の古い先頭車を差し替えただけだったので新しい先頭車と古い2段窓の中間車が隣同士で連結している光景も見られ、編成内に3タイプの車両が混在していましたが固定編成で異なる3タイプの車両が連結しているというのは珍しく、趣味的に面白い組み合わせでした。ただ乗るなら新しい先頭車の方が良かったですが・・・
正規の編成に組み直された10-300R形は10-000形や10-300形の8両固定車と共に都営新宿線〜京王線で活躍してきましたが10-300形の増備で10-340F(以下34Fと記す)から廃車が始まり現在までに同編成と10-350F(以下35Fと記す)の2編成が廃車になっています。最初に廃車された34Fは先頭車を含む8両全車が解体されましたが車齢10年程度の先頭車まで解体してしまったのは勿体無く、「中間車だけ新造して先頭車を転用出来れば良かったのに・・・」って思ってしまいました。10-300形と仕様が異なる部分が多かったので仕方ありませんが・・・
写真は暫定編成時代の10-330F(以下33Fと記す)で撮影場所は本八幡ですが34F、35Fの順で廃車されたので次はこの編成か36Fになりそうな感じがしており「10-300R形は6編成しか無いから見る機会が減るなぁ」って思ってしまいました。撮影当時はまだ京王6000系も現役で33Fの記録をした時も同系の笹塚行きを見ることが出来ましたが今思えば貴重な姿を見たなぁって感じており、日頃の記録が大事ってことがよくわかります。