近鉄南大阪線を走る汎用形特急車は16000系を除いて少数系列が多く、同系を置き換えるために造られた16400系と16600系も各2編成ずつで終わっていますがそれ故に網棚・デッキ無しの編成(Y05・Y06)が数年前まで現役で活躍しており、世代交代が一番遅れているって感じたこともありました。16000系はY07以降のフル更新車が今も主力で活躍していますがこれ等にも喫煙ルームを設置するのかが注目されます。
16000系グループには1編成だけ仕様が異なる16010系もいますが増備目的で投入したのでたった2両だけの少数系列になってしまい、「ある意味これも珍車だよなぁ」って思ってしまうこともあります。車体は12410系に準じていますが塗り分けが16000系と同じなのでサニーカーの狭軌版とは言えず更新前は16000系に合わせてデッキを設置していなかったので見劣りしていました。座席も10100系のものを流用していましたし・・・
16010系は最近2度目の更新(B更新)を受け昭和生まれの汎用形特急車では初となる喫煙ルームの設置も行われましたが2両単独での運用が多い吉野特急では客室内完全禁煙の方が有り難く、快適になった感じがしています。26000系や16400系も車体更新の時に喫煙ルームを設置しているので16000系だけが吉野特急で喫煙車のある車両になっていますが、置き換えの予定がまだ無いのでいずれ設置すると見られ、11400系譲りの車体に喫煙ルームを設置した車両が登場する日も近そうです。
写真は布忍〜河内天美間を走る16010系の大阪阿部野橋行き特急ですが、日中の吉野特急は橿原神宮前で京橿特急に連絡するので行先表示は「大阪阿部野橋(京都連絡)」になっており、京都行き特急に乗り継げることがハッキリわかるようになっています。16010系はかなり後まで前面の行先表示が日本語のみの旧幕が使われていましたが、その頃は「あべの(京都連絡)」という表示で一般車のように「あべの橋」にはなっていなかったので「何で特急車は「あべの」って略すんだろう?しかも平仮名書きだし」って思ったこともありました。京橿特急に連絡しない列車では単に「あべの」と表示していましたがこれの方は更に違和感があり、見る度に「早く大阪阿部野橋表記でローマ字入りの幕に交換すればいいのに」って思っていました。