「新塗装化対象外で置き換えが確定(?)した近鉄12200系」
近畿日本鉄道(特急・団体用車両)
一昨日のことですが近鉄22000系の記事を書いている途中で近鉄から同系のリニューアルと汎用形特急車の塗装変更が発表され、長年親しまれたオレンジと紺の2色塗装が消えていくことになりましたが塗装変更の対象に12200系が含まれておらず、「数年後には12200系は全廃か」って思ってしまいました。現在残っている12200系は内装を一新したフル更新車のみで、一部の車両は座席もバケットタイプのリクライニングシートに交換しているので勿体無く感じますが、最古参であることを考えると置き換えは仕方がないことです。
しかし気になるのはまとまった数がある12200系をどうやって置き換えるのかで、汎用形の新車を投入して全編成代替するのか21000系を乙特急中心の運用に変更して代替するのか先を読むのが難しいです。21000系の乙特急転用は検討中の新型アーバンライナーが決定すればほぼ確定と言え、その時が12200系の最期になりそうな気がします。
現存する12200系は2両固定車が3編成あるほかは4両固定車のみで、パンタグラフがひし形のままの編成も一部見られますが特徴的なのは2種類のパンタが混在しているNS37とNS49で前者はMc車が下枠交差形でM車がひし形、後者はMc車がひし形でM車が下枠交差形になっています。ひし形パンタを搭載する特急車も年々減りつつあり、標準軌路線では12200系と12400系NN02だけしか残っていませんがNN02はいずれ交換される可能性が高いので12200系全廃と共に姿を消すことになりそうです。
塗装変更の対象外になった12200系は今後どのような動きを見せるかが注目されますが3編成ある2両固定車は網棚の15200系PN03とPN04を置き換えるために同系へ編入されることも考えられ、12200系そのものだけでなくPN03・PN04も狙っておきたいところです。両編成は今年の鉄道まつり(五位堂会場)で並べて展示され、5200系VX05(2250系塗装車)・阪神9000系HQ02(タイガースラッピング車)と共に目立っていましたがそれは引退を前提としたものだったのかも知れず、後はさよなら運転無しでひっそり引退することも有り得そうです。