22000系のリニューアルや12200系を除く汎用形の塗装変更など特急車に関してはかなり力を入れているように感じられる近鉄ですが一般車に関しては2008(平成20)年に9820系EH30と9020系EE39が造られたのを最後に新車が無く、シリーズ21が比較的多い阪奈間でも車齢40年以上の8000系や8400系が急行や普通などで多く見られるので「もう少し新造が続いていたら8000系だけでも置き換え出来たのに」って思ってしまうこともあります。8000系はシリーズ21の新造がストップした後も代替車無しでの廃車があったので現在は40両を割っており、何とか残っているって感じもしますが2009(平成21)年度以降も新車が入っていれば確実に全廃になっていたと言え、置き換えのタイミングを逃したって感じです。
8000系と見た目が良く似ている8400系も一部廃車が出ていますがB更新で内装を一新している車両もあり、それに当たると見た目と中身の違いに驚くこともあります。かつて京橿間で主に活躍し今は名古屋線で主に活躍する1010系(元920系)でも驚いたことがありましたが名古屋近辺では幅広車体の丸ボディ車そのものが珍しいので尚更でした。
写真は大阪難波発の奈良行き普通に充当される8400系B15ほか6両編成(3+3)ですが阪奈間の普通は大和西大寺発着が多く、奈良行きは見る機会が少ないので珍しいものが撮影出来たって思ってしまいました。写真のB15は大阪・京都方のモ8415のみコイルバネ台車を履いているので他の2両とは見た目が少し異なり、特徴的ですがそのコイルバネ台車は流用品ではなく新品で「何で空気バネ台車でなくコイルバネ台車にしたんだろう?」って思ってしまったこともありました。近鉄側の事情もあったと見られるので仕方がありませんが・・・
8400系の3両固定車は全編成がワンマン対応になっており、主に田原本線で活躍していますが余っている編成が3+3の6両編成を組んで阪奈間の普通や京橿間の急行に充てられることがあり、阪奈間では更に他形式車を連結して8両編成以上で運用に入ることもあります。田原本線では味わえない高速運転や駅通過を楽しみたい時は3+3を狙うのも良いですがコイルバネ台車の車両や扇風機を搭載するモ8459に当たるとより古さを感じられるので趣味的には良く、平成生まれの車両に飽きたら昭和40年代生まれの車両を狙うのも気分転換には丁度良いです。