「名伊乙特急に充当される近鉄12600系NN52」
近畿日本鉄道(特急・団体用車両)
サニーカー3系列(12400系・12410系・12600系)も喫煙ルームの設置と塗装変更決定でまだまだ安泰って思っている私ですが、喫煙ルーム設置と併せてB更新が行われている12410系は座席の交換が行われていなかったのでこれから同工事を行う12600系も同じなのかなって心配しており、22000系のリニューアルで不要になるバケットタイプのリクライニングシートを転用して簡易リクライニングシートを淘汰してほしいです。長距離の名阪や阪伊等でも活躍することを考えると座席の改良は真っ先にやってほしいことで、何故最初の更新でやらなかったのかが気になります。
12600系は4両固定2編成(NN51・NN52)のみの少数派で、見た目が12410系のNN15によく似ているので見落しがちですがT車の床下等に違いが見られるのでそこを見れば簡単に区別出来、3両編成を基準にして後からT車を追加した12410系に比べ整っているように見えます。NN52は昭和時代に造られた最後の汎用形特急車ですが22000系の最初の編成(AL01)とは6年程度しか差が無く、当時の技術の進歩には今も驚かされます。
写真は八田を通過する12600系NN52の名伊乙特急ですが同編成は新造当初からMc車(モ12602)とM車(モ12652)のパンタグラフが1基のみで、2基搭載車が多かった頃は珍しい存在だったのではって思ってしまうこともあります。今はサニーカーでパンタグラフを2基するのは12400系のみですが同系のNN01とNN03を見る度に「昔はNN15とNN51もそうだったんだよなぁ」って思ってしまうことがあり、両編成が2基搭載車だった頃に撮影に行けなかったのが悔やまれます。
12600系は2編成共行先表示が字幕でLED化された編成はいませんが前面はローマ字無しの赤幕なので非常に目立ち、「12200系の白幕ですらローマ字が入っているのに何で赤幕はローマ字を省いたんだろう?」って思ってしまうこともあります。リニューアルが始まった22000系も前面はローマ字無しの赤幕ですが元々はローマ字入りの黒幕だったので当時の姿と見比べると退化したって感じることがあり、赤幕もローマ字入りにした方が良かったのではって感じることもあります。フルカラーLEDになることでローマ字問題は解消されるので良いですが・・・