「終夜運転の名伊間急行で活躍した近鉄2610系X25」
近畿日本鉄道(大阪・名古屋線系統)
近鉄の名伊間急行は多くが名古屋線所属車両で運行され、JR東海の快速みえとの対抗上5200系列やL/C車を多く充当させていますが一部大阪線所属のロングシート車で運行される列車もあり、日中は名張発名古屋行き急行(623レ〜9734レ)に充当された編成が名古屋〜松阪間を走ります。夜間は富吉車庫に大阪線所属車両が3編成留置され、翌朝伊勢中川行き急行(535レ及び635レ、どちらも伊勢中川から大阪上本町行き急行)と鳥羽行き急行(631レ)に充当されますが大晦日から元日にかけての終夜運転では普段富吉車庫で休んでいる大阪線車両が名伊間急行で大活躍し、上本町発の急行では見ることが出来なくなった鳥羽行きに堂々の6両編成で充当されるので凄いです。
昨年の終夜運転では名伊間急行に充当されていた大阪線車両は全て6両編成で、5200系も充てられていましたが今年は1運用だけ4両編成があり、下枠交差形パンタを搭載する2610系X25が充てられていました。この編成はL/C車以外の2610系で唯一の下枠交差形パンタ搭載車ですがトイレも洋式化されており、ロングシート車の中では当たり車両と言えます。
X25が充当された名伊間急行は6230レ(鳥羽2:32→宇治山田2:47→名古屋4:25)で確認しましたがこれに充当された同編成は朝の631レにも充当されていたので「大阪線に戻れるように上手く運用してるな」って思ってしまい、関心してしまいました。631レは鳥羽に到着すると折り返しは上本町行き急行(820レ)になり、名張で前に2両増結して6両編成になりますが現時点では鳥羽で見られる唯一の上本町行き急行であり、非常に貴重な存在です。
6230レから631レに繋がる運用は昨年も同じで、手元のメモでは2410系W17+5200系VX06とありましたが所定では2610系4両編成のところを6両編成、それも5200系を含む編成が充当されたということで非常に驚いたことを思い出し、特別ダイヤであることを痛感しました。631レは五十鈴川で特急を待避するので当駅止りの列車同様1番のりばに到着しますが後追いも撮影出来るのが他の急行との違いで、毎日走っている列車ながらイレギュラー感が高いです。