昨年より高野線にも8300系が投入されるようになり、最古参6000系の廃車が始まった南海ですが現在までに中間車化改造車のサハ6610を組み込んだ6009Fを含む4両固定4編成と2両固定1編成が廃車され、このうち2両固定については他社への譲渡のために19日(日)の深夜トレーラーで千代田工場を出発し、第二の活躍の場へと旅立っていきました。譲渡第一弾はクハ6905とモハ6016で、大井川鐵道に行くみたいですが車齢50年越えの20m級4扉車が他社に譲渡されるとは思ってもいなかったので驚いており、元近鉄の路線だった養老鉄道養老線に行った元東急7700系並みです。ただあちらは18m級3扉のVVVF車ですが・・・

(2020.1.25 三日市町〜河内長野間にて撮影)
6000系の廃車は始まりましたが高野線を走る昭和生まれのステンレス車はまだ多数おり、6200系の更新・VVVF化も進んでいるのでまだまだ安泰です。高野線のステンレス車で初の両開き扉車となった6300系も快速急行から各駅停車まで幅広い活躍を見せており、優等列車では最大8両で運用に入るので見所があります。写真の6314Fによる区間急行難波行きは6両編成ですが・・・

(2020.1.25 河内長野〜三日市町間にて撮影)
三日市町方面へ向かう6300系6311Fの区間急行林間田園都市行きです。南海では「区急」と略して表示しますが駅などの放送では「区間急行」と略さず案内しており、昔から興味深い点だと思っています。この種別は林間田園都市までの運行で橋本へは行かず、2300系や2200系2208F「天空」と組み合わせて撮影することは出来ませんが高野線内のみ走る列車だけでなく泉北高速線直通列車もあるので趣味的に面白く、泉北線直通列車では南海車だけでなく泉北車も充当されるので見所があります。

(2020.1.25 河内長野にて撮影)
最後は河内長野を発車したばかりの6200系50番台6553Fの区間急行林間田園都市行きです。3編成のみ存在する50番台車はかつて8200系を名乗り、高野線唯一の界磁チョッパ制御車でしたが更新の際にVVVFインバータ制御化され、同時に6000番台車との連結が可能になったため6200系に編入されて6000番台の一員になりました。ただ難波方の先頭車(クハ6550形)は前面に幌を備えていないため営業運転では橋本方にしか他編成を連結出来ず、10両編成まで対応しているものの現在の最大編成両数は8両なので相手は2両固定車のある6000系か6300系に限定されます。