毎年恒例の終夜運転と臨時列車の運行が新型コロナウイルスの影響で中止になり、普段の土休日ダイヤと何ら変わらない運行になった今年の元日ですが天気は非常に良く、宇治山田・五十鈴川・鳥羽で下車して三重交通バスを撮影した後船津のカーブへ行き、帰りは賢島から「しまかぜ」を利用しました。終夜運転が中止されたことで年跨ぎの連続乗車が出来なかったため久し振りに家で年を越しましたが年跨ぎ乗車はしたかったため大晦日からの全線3日間フリーきっぷを用意し、大晦日は「ひのとり」、元日は「しまかぜ」に乗ることで年末年始を楽しむことにしました。

(2019.10.21 近鉄八田にて撮影)
大晦日に「ひのとり」に乗るという発想はさすがにやり過ぎかと思いましたが名古屋線には注目の編成が多数いるのでそれ等の撮影のためにも実行して良かったと思っており、いつまで活躍を続けるのかが気になる1000系も見ることが出来たのでラッキーでした。同系は界磁位相制御の3両固定車で、主に普通と準急に充当されていますがパンタグラフを2基搭載する伊勢方先頭のMc車(モ1000形)はB更新が行われておらず、実際に乗車すると補修をしながら使い続けていることを強く感じられます。

(2019.10.21 近鉄八田にて撮影)
丸ボディ車が主体の3両固定車の中でも特に古く感じられる1000系ですがひし形パンタを2基搭載するMc車が先頭という点と劣化が感じられる内装が大きく、荷棚こそ本物の網棚ではないものの側扉の化粧板に補修跡があったのを見た時は「もう限界では」って思った程でした。写真は2年前の10月に撮影したT08の富吉ローカルですが日中の名古屋線は近鉄蟹江から四日市方面各駅停車になる準急が毎時2本運行されているため富吉を越えて四日市方面へ直通する普通電車は毎時1本しか無く、1000系でモ1000形が先頭に立つ下り列車は「普通 富吉」か「準急 四日市」が日常の姿です。ただこれは名古屋近辺での話ですが・・・