「4両単独で阪伊間急行に充当される近鉄2610系」
近畿日本鉄道(大阪・名古屋線系統)
土休日ダイヤの阪伊間急行は大阪上本町〜五十鈴川間を6両編成で通し運行する列車が多く、その中にはL/C車を充当する列車もありますが朝7時台に2本ある上本町発五十鈴川行きのうち後から発車する1本が名張から五十鈴川まで4両編成で運行されており、松阪や伊勢市など山田線内の駅で見ると「あれっ、今日は土休日ダイヤだよな?」って思うこともあります。平日ダイヤだと名張〜五十鈴川間を4両編成で運行する列車は何本かあるので驚かないのですが名伊間急行が6両編成なのにそれより長い距離を走る阪伊間急行が4両編成というのは運用の都合とは言え格差が感じられ、通過風景を見るとため息が出ることもあります。

(2020.10.24 松阪にて撮影)
土休日ダイヤにおいて名張から五十鈴川まで4両編成で運行する急行は723レ(大阪上本町7:31発)ですが2610系による運用になっており、五十鈴川到着後は明星車庫へ回送されます。同系の運用はL/C車を除くトイレ付きの4扉車であればどの形式でも充当される機会がありましたがそれに該当する1400系FC07と2800系AX17が名古屋線へ行ってしまったため現在は他形式が充当される機会は原則として無く、2610系の中でどの編成が充当されるかを賭けることしか出来ないため趣味的な面白さは減少しています。

(2020.10.25 宮町〜伊勢市間にて撮影)
723レは先に書いたように五十鈴川到着後は明星車庫へ回送されるので伊勢市付近の連続カーブ区間だと両方撮影することが出来、営業列車と非営業列車の違いを感じ取ることが出来ますが折り返しの回送はク2710形が先頭に立つためイレギュラー感があり、6両編成に見慣れていると「何でこの車両が先頭に?」って思うこともあります。先頭車なのだから先頭に立つのは当たり前なのですが5200系の大阪・名古屋方先頭車(ク5100形)のように中間に入っていることが多い車両もあり、更にその相手がMc車ばかりだと鉄粉で前面が汚れてしまうため単独で運用に入った際に悲惨なことになってしまい、「顔が汚い近鉄電車」になってしまうので定期的に前面の清掃は行って頂きたいです。