阪急宝塚本線では能勢電鉄妙見線・日生線に直通する特急日生エクスプレスを平日のみ7往復運行しており、日生中央発大阪梅田行きは朝ラッシュ時に、大阪梅田発日生中央行きは夕方以降の帰宅時間帯にそれぞれ走っていますがかつては阪急の車両のみ使用した片乗り入れだったのが現在は相互乗り入れになり、能勢電の車両も大阪梅田に顔を出しているため宝塚本線も他社の車両による営業列車が走る路線になっています。ただ能勢電の車両で梅田へ顔を出すのは元々宝塚線に所属していた6000系で、一部の表記を変えた以外は阪急時代そのままであるため他社車両って感じがせず、しかも普段は宝塚本線だけを走る運用に就くため自社線を走る機会が殆ど無い車両にもなっています。

(2021.1.14 大阪梅田にて撮影)
宝塚本線では当たり前の存在である普通雲雀丘花屋敷行きに充当される6000系6002Fです。見た目は阪急6000系そのものであるため能勢電の車両であることがわかりにくいですが戸袋部にある「のせでん」のマークが能勢電鉄所有車であることをアピールしており、相互乗り入れを行っている路線であることを実感出来ます。

(2021.1.14 大阪梅田にて撮影)
能勢電鉄に移籍した6002Fが日生エクスプレス専属ではなく、宝塚本線の急行や普通にも日常的に充当されるのは車両使用料の相殺のためで、簡単に言うと車籍のみ能勢電に移しただけです。勿論車番も阪急時代と変わっておらず譲渡時に大掛かりな工事を受けてリニューアルされた7200系とはえらい違いですがあちらは能勢電での長期使用を前提としているため比較にもならず、同じ日に6002Fと7200系の両方に乗車出来たら7200系の良さを強く感じられます。