「青山町急行で活躍する近鉄9200系&2410系」
近畿日本鉄道(大阪・名古屋線系統)
近鉄大阪線の急行は片道100kmを越える阪伊間列車であれば必ずトイレ付き車両を含む編成が充当されますが名張または青山町発着の列車だとトイレの無い編成が充当されることもあり、かつて奈良・京都・橿原線系統で活躍していた8810系や9200系も充当されるため「急行らしくないなぁ」って感じることもあります。8810系はFC11の1編成だけですが9200系はFC51〜FC53の3編成がおり、急行のほか快速急行にも充当されるため速い列車から遅い列車まで幅広く活躍しており、4両単独での活躍も見られます。

(2020.6.20 恩智〜法善寺間にて撮影)
大阪線所属の9200系はパンタグラフの無いMc車(モ9200形偶数車)が伊勢方の先頭になるため下り青山町行き(または名張行き)の場合モーター音を聴きながら前面展望を楽しめますがMc車が存在するのは元々3両固定だったためで、後から組み込んだT車(サ9310形)はアルミ製であるため車体構造が異なり目立つ存在になっています。大阪線の4両固定車は伊勢方の先頭車がMc車であることが多く、モーター音を聴きながら前面展望を楽しめる機会も多いですが急勾配の多い線区でMc車に乗車すると力強さが感じられるので良く、高性能車だと感じられる一コマでもあります。

(2020.6.20 恩智〜法善寺間にて撮影)
撮影した青山町行き急行は大阪上本町10:52発の1025レで、大阪方に2410系W13を連結した6両編成でしたが大阪線一般車では最古参になるこの形式は車齢が50年を越えている編成がいるにもかかわらず置き換え予定が一切無く、あと何年活躍するのかがいつも気になっています。B更新を受けてからかなり経っていることもあって内装もくたびれている感じがしており、近年B更新が進められている形式と比べると天と地ほどの差がついてしまったと感じることもある程ですが今後FC11や9200系にB更新が施工されるとそう感じることが更に増えそうであり、格差の大きい組み合わせを何度も経験することにもなりそうです。