「名伊間急行に活躍する近鉄2800系&1259系」
近畿日本鉄道(大阪・名古屋線系統)
名古屋と伊勢エリアを結ぶ名伊間急行はJR東海の快速みえとの対抗上クロスシート車が多く充てられ、トイレも洋式が主体ですが快速みえが名古屋〜鳥羽間の運行を基本としているのに対し名伊間急行は近鉄名古屋〜五十鈴川(一部宇治山田)間の運行が主体で鳥羽まで行く列車は少なく、実質的な競合区間は名古屋〜伊勢市間だと言えます。全体的な利便性は急行の方が高いと見ていますが津〜松阪間では近鉄が伊勢中川を経由する大回りルートになっているため不利であり、JRルートが単線非電化だったのが幸いだったと思うこともあります。

(2020.10.25 宮町〜伊勢市間にて撮影)
名伊間急行は5200系列を充当する列車とL/C車を充当する列車があり、後者はロングシート車で運行することもありますがB更新でグレードが上がっているのでハズレに感じることは少なくなり、どの編成が来ても「今日はこれが来たか」って思えます。L/C車は5800系DG12を除いて2610系か2800系の改造車ですが見た目が古くてもクロスシートに座れたらラッキーって思え、楽しみが増えます。

(2020.10.25 伊勢市〜宮町間にて撮影)
撮影した名伊間急行は831レ(近鉄名古屋8:40発)とその折り返しの1030レ(五十鈴川10:55発)で、この日はVC69+AX11が充当されましたがワンマン対応車も急行の増結に使われることがよくあり、外観ではワンマン表示器を折り畳んでいるのが特徴です。車内に入ると乗務員室直後に運賃箱と運賃表示用の液晶ディスプレイがあり、他の近鉄一般車では見られない特徴の一つですがツーマン運用時は使用しないので只の置物になっており、せめて液晶ディスプレイは停車駅案内や広告・ニュースを流すなどツーマン時でも活用して頂きたいです。