近鉄大阪線の急行は青山越えをして伊勢方面へ直通する列車と途中の名張または青山町までの列車に二分され、前者は100%トイレ付き車両を含む編成が充当されるので急行らしさは感じられるもののロングシートの2610系が主体なので通し乗車にはあまり向いておらず、阪伊間移動は特急利用が一般的であることを実感します。2018年3月のダイヤ変更で急行の停車駅に大和朝倉と長谷寺が追加され、各駅停車の区間が桜井〜榊原温泉口間に延びたため遅くなった印象があり、阪伊間列車で5200系に乗車出来る機会も減ったので格が落ちた気もしています。

(2020.10.26 耳成にて撮影)
名古屋線での活躍実績もある1253系VC61を先頭に大阪上本町へ向かう急行です。1番違いのVC60が種別・行先表示をフルカラーLEDに更新しているのに対しこちらは方向幕を維持しており、近鉄電車らしさが感じられますが1253系は現在フルカラーLED化が進められており(?)、VC53とVC57が交換済です。

(2020.10.26 耳成にて撮影)
撮影した大阪上本町行き急行は伊勢中川8:04発の824レで、伊勢方のトイレ付き車両は2610系X15でしたが山田線に直通しない伊勢中川発着の急行も少数ながら存在し、阪伊間列車同様にトイレ付き車両で運行されます。写真のX15はクーラーキセが単独の初期車ですがこのタイプの2610系はX11〜X16までの6編成が存在し、最初に更新されたX11のみ内装が異なるので乗り比べてみるのも良いです。