リニューアルが始まってからバリエーションが更に増え、より面白くなったと感じている神戸線系統の8000系ですがデビュー30周年を記念して運行を開始した復刻仕様車(Classic 8000)は8000Fから8002Fに編成を変更した上で継続しており、これに当たったらラッキーと言えます。ただ8両全車がロングシートの8000Fに対し8002Fは神戸方の2両がセミクロスシートであるためそこに乗ってしまうと短距離移動時は都合が悪く、「あの半端なクロスシートは邪魔だなぁ」って思ってしまいます。

(2019.6.29 神崎川〜十三間にて撮影)
8002Fは「Classic 8000」になる前に機器更新を受けており、制御装置はIGBT化され主電動機はPMSMになりましたがクーラーキセは従来通りで80 00系らしさを感じられ、復刻仕様になったのも納得です。最初に機器更新を受けた8001Fも8両全車がロングシートであること以外は8002Fと同形態でしたがクーラーがカマボコ型に更新されていたため復刻仕様には選ばれず、神戸線最初の8000系でありながら冷遇されている感じもします。

(2021.7.27 神崎川〜十三間にて撮影)
阪急電車は昔からマルーンが基本であるため復刻仕様と言ってもそんなに変わっていないのではって思う方もいるかも知れませんが1枚目の写真と見比べてみると前面の飾り帯や側面の旧社紋、そして2200系以降のT型ワンハンドル車でお馴染みだった乗務員室直後のHマークが再現されているので昭和から平成に変わった頃の姿を見事に再現しています。さすがに種別・行先表示は現行仕様ですが一世代前の「梅田」や「三宮」が入った幕を復活させたら良かったのにって思うこともあり、大阪梅田は梅田、神戸三宮は三宮で十分通じるので実施してほしかったです。