JR東日本エリアの東海道線は、長らく113系が主力で活躍し、グリーン車を2両組み込んだ15両の長大編成が多く見られましたが、普通列車の中には特急踊り子でお馴染みの185系を使用する列車もありました。
185系を使用する普通列車は、1981(昭和56)年の同系登場時から設定されており、現在より運転本数も多かったのですが、デッキ付2扉車であるため乗降に時間がかかり、遅延の原因となってしまったため、近郊形3扉車の113系や211系に置き換えられ、最近までは東京6:18発小田原行(729M、15両編成)と東京7:24発伊東行(521M、12両編成)の2本が残っていました。このうち729Mについては現在は熱海行となり、車両も4扉車であるE231系(国府津車)に変更されてしまったため、今では521Mが残るだけになってしまいました。
この東京7:24発伊東行(521M)ですが、編成両数が12両であることとグリーン車が1両しか連結されていないことが185系充当列車であることの証となります。211系・E231系近郊タイプを使用する普通列車は5両・10両・15両の各編成しか組めないため、駅の時刻表でも編成両数を見れば違いが分かると思います。また、主要駅に設置されている発車案内表示器においても「2ドア」と表示しています。
また、東京駅の発車番線は7番線であるため、京浜東北線209系との並びも見られますが、同じ特別料金不要列車でも通勤形で座席の固い209系と特急形でリクライニングシート装備の185系では設備の差が大き過ぎます。しかし、このような撮影が出来るのも普通列車充当時の楽しみの一つです。