ドキドキしながら携帯に出てみました。
頭の中では・・・
「 家の中がオシッコだらけです!もう飼えません!」
「 お散歩中に逃げてしまいました!」勝手な妄想が駆け巡ります。
仮 「 はい白井です。

」
マ 「 あっ、Sです、先ほどはどうも有り難うございました。」
それはママさんからのお電話で、しばらくありきたりなやり取りが続きました。
内心ドキドキの仮母・・・何?用件は何???
マ 「 あのぅ・・・」
仮 「 は、はい?

」
マ 「 実はさっき天ちゃんが・・・」
仮 「 ・・・(ゴクリ)・・・

」
マ 「 桶丸さんでオシッコしてくれたんですぅ〜!!!」
仮
「ええっ!それ本当ですかっ!!!!」
仮母は三郷の駅前交差点で、思わず大声を張り上げてしまいました。
ママさん曰く、どうも天ちゃんがそわそわする素振りがあったので、それをすかさず見て取ったママさんが桶丸さんを見せると、天ちゃんが嬉しそうにシッポを振ったのだそうです。
それで・・・これはトイレに違いない!と思いコマンドを出すと素直にしてくれたのだとか・・・
電話を切ってからおもむろに拳を握り・・・
やった!!!
北島サブちゃんのように唸ったのでした。
それからはもうルンルン気分でミスタードーナッツに入り、ちょうど1個100円だったので、あら?神様からのお祝いかしら?とか脳天気に喜んで10個買いました。〜
何だか急に元気になって、これはお祝いに一杯やろう!とばかりに、アイスコーヒーなんて注文してしまいました。
椅子に座って、携帯で皆さまからの激励のコメントを読ませて頂いて、ウルウルして店員さんから変な目で見られたりと、色々ありましたが・・・
こうして大騒ぎのうちに、トライアルお届けは無事に終了したのでした。
家に着いてからは疲労でバタンキュ〜
綿菓子が全員上に乗っていても払い退ける元気も無いほど、爆睡してしまいました。
仮母が思うに・・・きっと天ちゃんは、自分はもうここの家の子にならないといけないんだ、迷惑掛けちゃいけないからちゃんと言いつけは守らないと・・・と思ったのではないかと・・・
しかもSさまと言うのは、虐待された児童

の心のケアのお仕事をされていらっしゃるとかで、相手の心中をおもんばかるのはお得意なのだと思います。
恐らくは天ちゃんのガラスの様な繊細な心も優しく包んで下さって、きっと幸せにして下さるのではないかと思います。
出発の日の朝も、今まで見たことも無いような大人びた表情を見せてくれました。

ハリーくんの事件以来毎日毎日言って聞かされて来た事が、今日現実になると分っていたのでしょうか?
今になって考えてみると、一回目のトライアルの時には仮母は何の説明もしてあげなかった様に思います。
それで突然放り出されれば、天ちゃんだってどうしていいか分りませんよねぇ・・・
ごめんねぇ・・・天ちゃん・・・
天ちゃん!あなたが進むべき方向はあの空の彼方・・・
あなたの事を優しく迎え入れて下さるSさまのところなのよ・・・
今度はきっと大丈夫、二度と悲しい思いもしないし、寂しい目にも遭わないから・・・
だから2週間と言わず、これからもずっといい子にしていてね!
天ちゃんがS家の本当の家族になるまで
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