ついに警視庁管内で新型ヘルメットを確認することができました。
こうして見つけて喜んでいるわけですが、いつの間にか新型ばかりになって旧型が無くなっていくという事でもあるので、浮かれてばかりもいられません。
すぐに全てが新型に切り替わる事はないと思いますが…。
さて、ピンボケの写真しかありませんが、ちょっとずつ新型ヘルメットの観察をしていきます。
今までの白バイ用ヘルメットは当然のことながら警察専用品として市販されることもなく、謎のモデルでした。
しかしながら「近い市販モデル」は存在していました。
従来品はSZ-Mをベースと思われましたが、新型はどうなのでしょうか。
現在、アライのジェットヘルメットMZをベースにバイザー付きのCT-Zが発売されています。
CT-Zではバイザー位置を保持したまま、シールドを上げる事ができるので、このようなアングルも可能となりました。
これなら取り締まり中に直射日光を我慢するか?息苦しさを我慢するか?なんて悩みは無用ですね!
白バイ用はマイクホルダーが左頬に付くのでシールドを開けるのには右手を使うようになります。
なので市販品では左側にあるシールド固定突起(黒ポチ)が白バイ用では右側(右ロック)になります。新型も従来型同様に右ロックですね。
おそらく、バイザーとシールドはCT-Zのものと近いような気がするのですが、なんか違和感がありますねぇ。
そうです!頬部分の張り出しが少ないのです。
MZやCT-Zといった新型ジェットは安全性向上等で頬部分がとんがってます。
白バイとしての仕事を優先させた場合、頬の張り出しは不要と判断されたのでしょうか。
さらに良く見ると後頭部のダクトや頸部に近いアウトテークも市販品とは違うようですね…。
市販品CT-Zと見比べると一目瞭然です。もしかして帽体は従来品(SZ-M系)のままなのでしょうか…。

様々な角度のSZ-M系が一度に写った偶然ショット。これと見比べると新型はSZ-M系の帽体とは確実に異なるようです。
一世を風靡したM系の白バイヘルメットですが、規格・デザインともにちょっと古い感じになってしまいました。
悩んでも答えは出てこないのですが…、あえて現行の市販モデルで近い形の帽体を探すとなるとSZ-Gでしょうか。これもダクト形状は異なりますが帽体の感じは近いです。
まだまだ研究が必要ですが、白バイのヘルメットに似たものが欲しい場合はCT-Zを買うだけでは済まないという事だけはハッキリしてしまいました…。
そもそも近年のアライでは「白バイのヘルメットと同型」という市販品を発売する事は断じてなかったのです。
そこで東単さんが「アップタウン」というバイザー付きの別注品を発売することで、せめてもの白バイファンに答えた形となっていたわけです。
(バイザー・シールド付きのジェットって実に使い勝手が良いので需要はあるのかも)
しかしアップタウンでも一貫して「白バイザー」の発売は御法度として現在に至ります。
(ただし初期アップタウンには無塗装で白バイザーはありました)
それほどまでに注意を払っていたのに「CT-Zはバイザーまでホワイトのモデルが発売されている」のには理由があったわけですね。
( 市販CT-Z + マイクホルダー + 右ロック ) ≠ 白バイヘルメット(P型)
つまり…
「今も昔も白バイのヘルメットなんて市販してません」
という話なのでした。
でも、やっぱり近いモデルは欲しいなぁと思います。
CT-Zバイザーを使用した「新アップタウン」が発売されるのを待つばかりです。

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