電車に飛び乗った瞬間、オレは思わずため息をついた。
駅についたらダッシュやな・・・。
愛機を修理に出したままのオレにとって、京都は遠かった。
なんとか時間ギリギリには到着できそうな特急に飛び乗り、しばらく熟睡。
実は丸一日眠っていない。
稽古納め直前、なんとか滑り込んだ。
道場にはいつものみなさん。
半年にしては仲良くなれたかな。
今年最後の稽古はホンマに楽しかった。
何本やるかわからない基本稽古の後は、かなり実戦的な一本組手。
寸止めとはいえなかなか寒気がした。
この半年間、本当に楽しかった。
なにも知らなかった自分が悔しかった。
明日はなにを教えてもらえるのか楽しみで、往復100キロ近い道のりが全く苦にならなかった。
来年もがんばろう。
てかはよ腰治ってくれ・・・。
忘年会は合宿以来久々の大宴会となったが、前回の教訓を活かしたのか、潰れた方はほぼいなかった。
率先して場を盛り上げてくれたK氏は名誉の撃沈。
そういえば総長が仕組んだこんなトラップもあった。
K氏 「ほなみなさん初対面の方もいらっしゃるかもしれませんので、自己紹介を順々にやっていきましょう。」
総長 「じゃあ白石から!」
オレ 「ええ!?」
なんとか不得手なアドリブで喋った。
オレ 「以上です!押忍!」
総長 「じゃぁみんな、自己紹介はこれくらいにしてニョッキやろうか。」
オレ 「えええ!?」
・・・トラップは二段重ねだったらしい・・・。
続いて店を移動し、ここではみなさんかなりの本音トーク。
そういえばあまり普段腹を割って話さない事がたくさんあったことに気付く。
店のバイトの子を見て「あの子となら人生やりなおしてもいい!」と仰っていたI先輩・・・。
自分も全く同感です!
さらに移動した頃にはもう12時を回り、当然ながら終電は無し。
朝までカラオケなんて本当に久しぶりだった。
なんかみんな以上に歌うまいんですけど・・・
気後れしながらも熱唱。
「いつもと声違う・・・。」
「甘い・・・。」
また言われた・・・。
結局始発まで歌いつづけ、なかなかいい感じに喉が潰れた。
きのしたお兄さん夫妻のデュエットは最高だったと強調しておこう。
来年へ新たな決意を胸に、オレは駅へ歩いた。
オレよりずっと遠くから通っているK氏がタクシーで帰った、との報せに「お金あるっていいなぁ・・・。」と本気で思った・・・。


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